【考察】AU75型冷房装置【模型編】
ここを見る前にまず【実車編】をご覧ください。
◆前置き◆
NゲージにおいてAU75型クーラーは、その形状バリエーションの豊富さとは裏腹に、あまりスポットを浴びる事は無かった気がする。
急行・特急型などのAU13型クーラーは、小振りでその差も目立ちにくいわりには、熱心な165系列や485系列ファンによって調べられ、
またTOMIXとKATOが別タイプをパーツ化していた事もあり、模型でそれを再現する者も比較的多かったのではなかったであろうか。
その一方で、AU75型を搭載する代表系列である113系・115系・103系等では、近年までほとんどの製品でクーラーが屋根板に一体モールドとなっており、
交換どころか塗り分けも面倒な状態だったためか、あまり注目を浴びることは無かったといえる。
近年になって、私鉄やE231系などで集中型クーラーの形状差も注目を浴びるようになり、103系や113系でもクーラーが別体のモデルが増えてきたが、
まだまだAU75の差を意識する人は少ないように思う。
管理人は、中学時代にこのクーラーの差に気づいてしまって以来、これを模型でいかに再現すべく試行錯誤してきた。
とくに車輌毎の変化が乏しい通勤型において数少ない目立つ差であり、屋根上を見る機会が多い模型においてこれの再現は効果的であると考えた。
そこで当サイトでは、このAU75型クーラーについてもっと多く知ってもらおうと思い先の実車編を公開し、さらに模型で再現する人の手助けになるように
今回の模型編を公開したいと思う次第である。前置き長すぎ。
尚、ここの記事はほとんど管理人の主観で書いているので、参考程度にしてください。
◆AU75BM◆
AU75において一番模型化されているタイプ。因みにAMもCMもDMも特に外見に違いは無い。
一番入手が簡単である。
◆AU75BS◆
長らくKATOの屋根一体成型の製品でのみ見られたが、α-modelから単品で発売された。
KATO117系と201系900番台(生産中止)の屋根にモールドされている。ボルトやメッシュ部のディテールまでしっかり表現されている。 ファンの表現は無し。他形式に搭載する際はこれから切り出す作業が待っている。 |
β-products企画監修・α-model制作のABS樹脂モデル第3弾です。AU75BS単体としては初。 先のBHよりもモールドがやや落ち着いた雰囲気。 |
◆AU75BH◆
クレーンフック穴が大きいモノ(旧型)と小さいモノがある。
過去にGREENMAXがパーツを発売してたらしいがもう無い。また、最近になってα-modelというガレージメーカーがパーツ化した。
α-model制作のABS樹脂モデル。 モールドは精巧で、蓋のボルト取り付け部がこまかく表現されています。メッシュはややデフォルメして、かわりにファンをくっきり表現してあります。 脚はKATO用・TOMIX用が付いていて、必要なものを残して切除してやる必要があります。 また、この製品についてMrT氏が 詳細なレポートを書いておられます。実物の写真もあります。是非ご覧下さい。 |
β-products企画監修・α-model制作のABS樹脂モデル第2弾です。AU75BHのフック穴が小さい後期型です。 フック穴以外は左のものとほぼ同じで、精巧な出来です。末期はこちらのほうが多く残っていたので、こっちを待っていた方も多いのでは? |
β-products企画監修・α-model制作のABS樹脂モデル第4弾です。さらにファン横のルーバーがプレス穴になったタイプです。 もはや素人には何が違うのかわからないレベル。気づかれない所で差を付けるのが漢です(何 |
GREENMAXが過去に製品化してたらしい。メッシュは潔く省略。クレーンフック穴大。モールドは全体にかなりまるっこい印象です。
ウラを見るとまだMAXだった時代のモノだということがわかります。 |
◆AU75モドキ◆
たしかにAU75なんだけど、なんかいろいろ違っているためどのタイプにも分類できない奴らです。気にしなければ気になりません。
◆AU75G◆
201系〜205系・211系等ではおなじみのタイプ。
ステンレスな銀色が目立つ為、103系などでグレーのクーラーに混ざっていると効果的。銀色に塗る必要がある為昔から別パーツだった。入手は簡単。
いかがでしたか?尚ここを見たがために、今まで気にならなかったものが気になって交換する羽目になっても一切責任は持てませんのであしからず。
もし何か間違い・情報などございましたらお気軽にメール下さい。
2008.07.13更新 西多摩車両工場
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