東京・大宮総合訓練センター
209系訓練車

【実車解説】
E233系1000番代投入により廃車となった209系を再利用し、長野車両センターにて2両編成の訓練車に改造した。
中間モハユニットをベースに先頭車化改造を行っており、FRPマスクは0番代と同様のものを新製、運転台機器やATS-P等には209系や201系の廃車発生品を流用している。 車内外には訓練に必要な機器が取り付けられているが、車籍が無く本線走行用の機器は取り付けられていない。一部搭載機器が異なるが、以下の三編成が登場した。
第一編成:東京・大宮総合訓練センター向けでE231系と同様の湘南色帯、ベースは新津製モハ209/208-76(ウラ37)
第二編成:横浜総合訓練センター向けでE217系と同色のクリーム帯、ベースは大船工場製モハ209/208-39(ウラ19)
第三編成:八王子総合訓練センター向けでE233系と同様のオレンジ帯、ベースは東急車輌製モハ209/208-40(ウラ19)
これにより首都圏に3箇所ある訓練センターの103・105系ベースの旧型訓練車を置き換えた。



【模型解説】
◆ベース車両◆
TOMIX209系 クハ209/208、モハ209/208、サハ208×2
板餐館 クハ209/208 新津タイプキット


◆テーマ◆
車両メーカーによる車体の差を再現する。

◆製作のきっかけ◆
完成品で製品化されていない新津製の車両がベースで、先頭車改造車や湘南色帯と、模型化ネタとしてはおいしすぎる車両です。 タブレットやペンギン等から帯デカールやステッカーも出ており、製作した方も多いかと思います。 板餐館のキットを見て、いつか新津・東急製の編成を作ってみたいなぁと考えていたので、 2輛編成というお手軽さに加え上記のように面白いネタにつられ、製作することにしました。

◆製作のポイント◆
板餐館のキットは側面のみを使用し、TOMIXのクハ前面と6扉サハの妻面・屋根を組み合わせて製作しました。 足回りはさらにモハ用のものが必要で、非常に不経済な車両です。 車体は製品化されている川重製との差を再現すべく、サハ208(実車が東急製)のものを利用し、 パンタ周りの台座・配管等はすべて自作、ラジオアンテナ台座や前面マスク水切りの処理等、細かい所まで拘って製作しました。 また、乗務員扉枠の幅や、前面下部のドアコック等、先頭車改造車故の仕様も再現しました。 訓練車独特の装備であるパトランプ・スピーカー・運転台のカメラ等も取り付け、アクセントとしています。 先頭車のライトを点灯させるため、動力は片側のみ駆動する半M仕様としています。 帯は当初インクジェットデカールを使用する予定でしたが、期待した性能が得られなかったため、結局インクジェットステッカーを仕様しました。
詳細は「TRAIN MODELING MANUAL」Vol.03にて紹介されています。

◆ブログへのリンク◆
他の日記と一緒になっていたり一回あたりの内容が薄かったりで見づらいです。
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完成



1号車(クモハ209-76)


2号車(クモハ208-76)


運転台内部も再現。


パトランプはタヴァサのシールドビームレンズを使用。ラジオアンテナ撤去跡はプラ板と真鍮線。


AU720空調装置はメッキシルバーで塗装に墨入れを実施。位置を正規化するため屋上のビードを移植した。


妻面。楕円銘板が三枚つく。ドアコックはプラ板と洋白の手すりを切断したものを組み合わせた。


パンタ周り。台座をプラ板で自作し真鍮線でパイピング。209系のパンタ周りは立体的なので効果絶大。

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1号車 2号車
クモハ209-76 クモハ208-76


【実車資料写真】
模型化の上でポイントになる部分をピックアップして公開します。

◆訓練車DETAIL◆
三編成とも基本的な仕様は同じなので、取材できた東京・大宮総合、八王子総合の二編成の写真が混ざっています。

◆メーカー差◆
基本的な部分は各書籍やサイト等で散々取り上げられているので、屋上等模型化の際に気になる部分のみです。

川重製 東急(新津)製

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2009.05.10公開  西多摩車両工場

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